コラム

2020.06.22

ロゴを生み出すということ -デザインの発想-

こんにちはデザイナーの中坪です

webサイトやSNS、ポスター・チラシ、本から名刺まで当社ではお客様のご要望や問題解決にお応えするため、
様々な情報発信のお手伝いをしています。
僕たちデザイナーもいろいろなものを日々デザインしています。

今回はそんないろんな物のデザインの中から、ロゴデザインについての話を書いてみたいと思います。

ロゴデザインの持っている意味とは

僕はロゴデザインをお請けすると、緊張というか、襟を正すというか、背筋が伸びる思いで仕事をしています。
というのもの、ロゴとは一つのサービスや商品、企業・団体様のブランディングに大きく影響するものだからです。

例えば、とてもポップで親しみやすいカラフルなロゴがあったとします。
対象の商品は高級家具です。購入ターゲットはある程度裕福なミドルからシニア世代。
その場合、この商品にカラフルでポップなロゴはちょっと変ですよね。
販売用のチラシやTVCMでも、ターゲットに合わせシックな雰囲気にしたくてもロゴが合わなく、
どんなブランド戦略もうまくいきません。

やはり、高級家具にはシックでシンプルなロゴがふさわしいです。

ちょっと大げさな例でしたが、
このように、ロゴデザインは対象のすべてイメージ戦略の根幹をなす大事なデザインなのです。

いいロゴデザインってなんだろう

ロゴのデザインには対象の商品・サービス・企業・団体様がユーザーにどう見られたいのか、
どのような思いが込められたものなのかを内包したものであるべきだと考えます。

では、いいロゴデザインってどんなものでしょう。

もちろん対象がサービスや商品なのか、企業・団体なのか、お店なのかで表現方法は様々ですが
共通しているのは、覚えやすいものであるべきだと思います。

商品であれば商品を覚えてもらいやすく。
企業・団体であればロゴマークに個性があってそのマークをみれば「あ、あの会社だ」とわかってもらえるものがいいロゴデザインではないでしょうか。

つまり、“記憶に残り会社や商品に込められた思いが表現されているもの”
これこそがいいロゴデザインであると思います。

ロゴデザインにこめられた意味と思い

ここである会社のロゴの遍歴をご紹介します。

どこの会社だかわかりますよね?
iPhoneやMacのアップルコンピュータです。

作っているものの品質の高さや知名度とマッチし、覚えやすさも抜群。
世界で最も優れたロゴマークのひとつではないでしょうか。

でも、一番左のロゴを見てください。これはアップルコンピュータの初代ロゴだそうです。
ちょっとびっくりですよね。
ゴチャゴチャしていて複雑で、覚えづらいし印象に残らないように思いませんか?
実際にこのロゴは1年程度しか使われていなかったようです。

その後、ロブ・ジャノフ氏というデザイナーに依頼し、かじられたリンゴのデザインが生まれ、
色は変われど、創業以来40年以上もこのロゴデザインが会社の顔になっています。

アップルコンピューターのロゴにはどのような思いが込められているのでしょうか。

ロブ・ジャノフ氏はこうコメントしています。
「冷酷でネガティブなイメージのあるコンピューターを暖かく親しみやすいイメージにすることで、家族が使える存在にしたかった」

りんごのかじり跡については、
「他の丸い果物と誤解されないためにデザインした」

コンピューターの単位である「byte(バイト)」と、スローガンであった「Byte into an Apple」、
この2つにかじるという意味の「bite(バイト)」をかけて誕生した説もあります。
この説についてジャノフ氏は「幸運な偶然」とコメントしているので、憶測かもしれません。

憶測ついでに僕の憶測も述べてみたいと思います。
このかじったリンゴ、個人的には「知恵の実」を表しているんじゃないか、と思っています。
聖書に出てくるアダムとイブが食べた実です。
「一口かじったリンゴ」まんまじゃありませんか?

“知恵を得て人類は繁栄した”

アップルコンピューターでは人類はさらなる知恵をつけて繁栄の礎になる。
ピッタリのコンセプトだと(勝手に)思っています。

優れたロゴデザインを作りたい

このようにデザイナーはロゴの形に様々な意味や願いを込めてデザインしています。
だけど、気をつけなければいけない点があります。

見る人にその意味や願いが筒抜けになってしまうと、チープに感じてしまったり、押し付けがましく感じたり、個人の思想や常識に反し不快に感じてしまったりすることがあります。

みなさんも、映画などを見ていて背景にあるメッセージに気づいてしまうと途端に面白く感じなくなったりすることはありませんか?

同様にロゴのデザインに込められた願いや意味など、テーマは説明されて初めて「なるほど!」と唸ってもらえるものが優れたロゴデザインだと考えています。

お客様にロゴのデザインをプレゼンする際、「これ、こんな意味でしょ?」と、
説明する前に答え合わせをされてしまうと、とても恥ずかしい気分になるとともに
自分もまだまだ修行が足りないと思ってしまいます。

ここで私が携わらせていただいたロゴについても解説させてください。
(アップルのロゴのあとに出すのはおこがましいし恥ずかしいのですが…)

こちらは当社のグループ会社でもある「オーガニックリゾートコンサルタント株式会社」のロゴです。
宿泊施設や観光施設の運営支援を業務とする会社です。

このロゴは次のような意味を込めてデザインしています。

“コンサルタント対象の事業を植物と見立てグリーンのラインに、
 それを育む大地をオーガニックリゾートコンサルタントにみたてたデザイン。
 事業の成長は右上に向かってまっすぐと伸びていくというメッセージを込めて”

どうでしょうか?
すこしメッセージが見え隠れしてしているかもしれませんね。

ですが、ここにもう一つ隠し要素を込めました。

「モールス信号」ってご存知ですか?
電信の一種で、文字を長音・単音で符号化したもので、よく映画などにも出てくるので知っている方も多いでしょう。(SOSはトントントン・ツーツーツー・トントントンです)

実は大地にあたる部分は、モールス信号での「ORC」で表現しているんです。

「O」はツーツーツー
「R」はトンツートン
「C」はツートンツートン

なるほど!って感じてもらえたでしょうか。

このようにファインピクサーではお客様の思いや願いを込めた、ロゴデザインを生み出す仕事も承ります。
我々が生み出したロゴはもしかするとみなさんも目にしてくださっているかもしれません。
ロゴをつくったときの“想い”がみなさんにも伝わっていると嬉しいです。

新たにロゴをつくる、リニューアルするなど、ロゴ制作をお考えの方はまずはお気軽にご相談ください >> お問い合わせはコチラ